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少年向けの児童文学小説7冊を適当にオススメしてみる

昨日は幼児期の絵本、これは自分にとってリアルタイムなので挙げやすかった。

今日は、自分が子供の頃に読んでいたうちで印象に残っている本を挙げてみる。実家にあった児童文学シリーズがほとんどなので、たぶんベタベタなセレクトになっていると思われるがお付き合い願いたい。裕福ではなかったはずなのにあれだけの本と図鑑を揃えてくれた両親に感謝。今思うと古い本ばかりだったので、読書家だった母の子供時代の蔵書だったのかもしれない*1

 

十五少年漂流記

十五少年漂流記 (新潮文庫)

十五少年漂流記 (新潮文庫)

 

 言わずと知れたヴェルヌの名作。ニュージーランドの寄宿学校生を乗せた帆船が遭難して無人島に漂着、そこで2年間を生き抜くお話。イギリス系とフランス系が同国にはいてライバル関係にあることなどが印象に残っている。友情と自己犠牲、まるでジャンプの漫画みたいな展開。助っ人も現れるし。男の子なら是非読みたい1冊。小学校3〜4年生。

 

 トム・ソーヤーの冒険

トム・ソーヤーの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

トム・ソーヤーの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

 

 これも超有名。トムと親友ハックの冒険を描く。何回も読んだはずが、あまり覚えていなかったりする。インディアン・ジョーに洞窟で追いかけられる (んだったっけ?)シーンは手に汗を握る。3〜4年生かな。

 

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル〈上〉 (岩波少年文庫)

レ・ミゼラブル〈上〉 (岩波少年文庫)

 

 小学校4年生の頃に読んだ。何というか子供には難しい話で、当時は愛ってやつの意味も全くわからなかった。断片的にいくつかのシーンを覚えているが、ジャベル警部が最終的にジャン・バルジャンを見送り、法の無力を感じて投身自殺するところは、当時全く意味がわからず、逆に印象に残った。4年生には難しかった。小学校高学年。

 

アンクル・トム

アンクル・トムの小屋 (世界の名作)

アンクル・トムの小屋 (世界の名作)

 

 アメリカの奴隷制度を鋭く描き出した名作。小学校高学年で読んだ。読むのがつらかった。中1のときの英語の教科書にMartin Luther King Jr.が出てきたことで、人種とは、奴隷とは、差別とは何かを考えさせられた数年間となった。

 

飛ぶ教室

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)

飛ぶ教室 (岩波少年文庫)

 

 児童文学の中では一番好きな話。小6で読んで、大人になってから文庫本を買い直した。この本の先生達のようなカッコイイ大人になれているだろうか。小学校4〜6年生向け。

 

銀河鉄道の夜ひかりの素足

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

 

 日本のを選ぶならまずはこれかなー。本当ベタベタなセレクションだけど外せない。実家にあった本には短編・ひかりの素足も掲載されていて、そちらもやたら印象に残っている。生と死について考え、死ぬのが怖くなった1冊。小4。

 

西遊記

西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)

西遊記〈上〉 (岩波少年文庫)

 

 最後はいろいろ迷ったけどこれ。歳がバレるが、「のび太のパラレル西遊記」とセットで面白かった。小4〜。

 

小公子・小公女・モモ・宝島・星の王子さまなど他にもいろいろ名作はあるが、まず7冊となるとこのあたりだろうか。漱石など日本文学は逆に難しいので今回は挙げなかった。珍しい所ではパール・バックの「大地」なんかも読んでた変な子供だったな。時間があればどれもまた読みたい。大人になって初めてわかることもたくさんあるだろうから。

 

幼児向けオススメ7冊はこちら

aurora3373.hatenablog.com

 

*1:母の実家での3世代同居、いわゆるマスオさん家庭だったので