Beyond the Silence

Sound of Science

2つめの論文アクセプトと、3つめの思いがけない難産

数日間旅行に行っていてブログ更新も巡回もできてなかった。久しぶりに職場にいくのにかなりの精神力を要したが、案の定いつもの倍くらい疲れて帰宅。

 

そんな中嬉しいニュースもあった。本当は旅行中に分かっていたのだが (ボスからは容赦ないメールが連日きていたので)、去年の暮れに投稿した自分が3rd authorの論文がアクセプトされたらしい。らしい、というのは、筆頭著者と責任著者のところに正式な連絡がくるからで、自分はボスからメールを転送してもらって知った。

 

この論文は2014年の12月から2015年の2月までに行った実験のデータがひとつのFigureとして結実したもので、このラボにきてから自身2報目となる。旅行中にワインと地ビールで慌ただしく祝杯を挙げた (詳細は別記事で書くがとてもゆっくり飲める状況じゃなかった)。

 

 

さて、、良いことばかりが続くわけではないのが世の常。3つめの、自分が筆頭著者の論文を投稿秒読みの段階で旅行に出たわけであるが、その間に共著者による確認実験がなされていて、それがどうも自分の結果と少し乖離するものであったようだ。環境が違えばある程度の差異は出てくるものだが、「再現性が取れない」データというのはSTAP細胞の件を例に出すまでもなく学術論文としての価値はない。元々何回も繰り返して確認していたデータだったので自信を持っていたのだが、念のために共著者と同じ条件で再現実験をしているところ。場合によっては論文のインパクトがかなり小さくなってしまう。。

 

それも含めてサイエンス。今週は祈るような気持ちで実験を続ける。

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